ホテルという場所

旅ではホテルに泊まるというのも大きな楽しみである。
菊竹清則事務所で長く番頭を務めた遠藤勝勧さんという人は「実測するならどんな高級ホテルにも泊めてやる」と菊竹さんに言われて、それから泊まったホテルは全て実測をしているという。一見同じように見える大規模なホテルでも、小さな客室空間をどう心地よく寛げるようにするか、という知恵を設計者は詰め込んでいるわけである。最近は僕は実測しなくなってしまったが、やっぱりそういう知恵を観察するのは楽しい。また、飲食関係の人と話をすると「最後はホテルを経営したい」という人がとても多い。そしてその理由はだいたい「人をもてなすという意味においてそれ以上の場所はないから」というものである。確かに良いホテルに泊まるとちょっとしたことにまで気配りがなされていて、とても心地よいものである。さらにホテルは客室だけでなくレストランや商業施設といったさまざまな機能が高度に複合されており、規模が増せばほとんどひとつの街のようになっていく。
そういういろいろな意味でホテルは面白いわけなのだが、短期滞在だとなかなか目が行き届かないし、物理的な施設面だけではなくサービスというものがモノを言うので、このブログではなくTripAdviserでラフに書き殴ってみることにする。それから良いホテルも多い反面、悪いホテルというのも世の中には相当数あるので、そういうのに引っかからないで欲しいという気持ちから居心地の悪いホテルというのも遠慮せずに書いていくことにする。ちなみに星評価は費用対効果でつけている。
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